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漢方外来

kanpo

漢方外来について

漢方とは、中国から伝わり、日本の風土や日本人の体質に合わせて独自に発展した「日本の伝統医学」です。自然界に存在する動植物からつくられる「生薬」を組み合わせて作られた医薬品を「漢方薬」といいます。
漢方診療では、東洋医学の知識に基づいた治療法で、自然界に存在する薬草や植物を使用して、体全体のバランスを整えることを目指します。症状そのものだけでなく、患者様一人ひとりの体質や生活習慣、精神的な状態を考慮して行われ、体の内側から根本的な健康回復を促します。また、現代医学との併用により、より効果的な治療が期待できます。

当院では、毎週水曜日に漢方外来を設けております。漢方専門の医師(楊先生)による、各種健康保険の範囲内での診察を行っています。また、漢方の処方のみでしたら、水曜以外の曜日でも常に可能です。
西洋医学的治療で症状が改善しない、検診で異常はないけれど何となく調子が悪いなど、日常的に抱えているお身体の悩みに関しても対応いたします。漢方を処方してもらったことがないという方も、安心してご相談ください。

漢方の特徴

体全体を整えるアプローチ

漢方は、特定の病気や症状だけでなく、体全体のバランスを見ながら治療を進めるため、根本からの改善が期待できます。身体の不調は、体内のバランスが崩れていることが原因と考え、そのバランスを整えることで、より深い治癒を目指します。

自然由来の成分を使用した安心の治療

漢方薬には、自然界の植物や鉱物を主成分としたものが使われます。体に負担が少なく、副作用のリスクも少ないため、安心して治療を受けられることが大きな魅力です。また、体質改善や慢性の不調に適した長期的な治療としても選ばれています。

個々に合わせたオーダーメイドの治療

同じ症状でも、患者様の体質や生活習慣、精神的な状態はそれぞれ異なります。漢方診療では、こうした個々の違いをしっかりと把握し、それに応じた処方を行います。オーダーメイドの治療を提供することで、より適切で効果的な結果を導き出します。

このような症状はご相談ください

  • よく風邪をひく、治りが悪い
  • 手足の冷えや慢性的な疲労感
  • ストレスによる不眠やイライラ、不安など心身の不調
  • 月経痛や月経周期の乱れ、更年期障害などの女性特有の症状
  • 食欲低下、消化不良や便秘などの胃腸の不調
  • アトピーや花粉症などのアレルギー症状
  • 慢性的な痛みやだるさ、体調不良

漢方診療の流れ

1. 問診と診察

はじめに、現在お悩みの症状だけでなく、患者様の体質、生活習慣、食生活、ストレスの有無など、全体的な健康状態を詳しくお伺いします。
漢方診療の基本となる「四診(ししん)」という診察方法を用いて、詳細な体調チェックを行います。四診とは、望診(見た目や顔色などの観察)、聞診(声や呼吸、体臭などの確認)、問診(症状や生活習慣を質問)、切診(脈や腹部の触診)の四つを指し、これらを総合的に判断して診断を行います。

2. 患者様に合った処方

四診を通して得られた情報を基に、個々の状態に最も適した漢方薬を処方します。処方された薬は、煎じて飲むタイプや、服用しやすい粉末や錠剤タイプなど、患者さんのライフスタイルに合わせて選ぶことが可能です。
また、患者様のお身体の状態、その漢方薬の種類に応じて、適切な内服期間は異なります。長期の内服が必要とお伝えした場合には、長く飲み続けることで効果を実感しやすくなります。症状や体質に応じて、漢方薬の種類や量を調整し、最適な治療を行います。

3. 継続的な経過観察と処方の調整

漢方治療は一度の診療で終わるものではありません。定期的な経過観察を通じて、体調の変化に応じた処方の見直しを行い、長期的な健康改善をサポートします。特に季節の変わり目や生活習慣の変化による体調の揺らぎに対しても柔軟に対応し、根本的な体質改善を目指します。

漢方療法のメリット

体全体のバランスを整え、長期的な体質改善を目指すことができる

漢方は、複数の生薬を組み合わせることで、一つの症状だけでなく、様々な症状を同時に改善する効果が期待できます。例えば、冷え性、便秘、肌荒れなど、複数の症状を抱えている場合でも、一つの漢方薬で改善が見られることがあります。また、単に症状を抑えるだけでなく、長期的に身体全体のバランスや体質そのものを改善することを目指します。

副作用が少ないため安心して治療を続けられる

漢方薬は自然の素材を使用しているため、化学薬品に比べて副作用が少ないとされています。長期的な服用が可能であり、体に優しく作用するため、安心して治療を継続することができます。特に体質改善や予防目的で漢方を取り入れる方にも適している治療法です。

慢性的な不調や現代医学では対応しにくい症状にも効果が期待できる

漢方療法は、慢性的な症状や現代医学では改善が難しい不調にも効果を発揮することがあります。たとえば、更年期症状や生理不順、ストレスによる不調など、原因が複雑で治療が難しい場合でも、漢方は体の調和を重視して全体的にアプローチし、症状の改善を目指します。

漢方外来の担当医師

楊 先明(やん せんめい)先生

経歴

  • 華中科技大学同済医学院 医学部 卒業
  • 武漢鉄道病院 総合内科 講師
  • 中国中西結合学会 認定専門医
  • 中華大学 医学部 講師
  • 湖北省函授大学 中医学部 講師
  • 中国伝統医学手法研究会 湖北分会 理事
  • 1987年に来日し、林胃腸科外科クリニックの漢方医として従事

その他の活動

  • 中国語講師、通訳、翻訳
  • 林胃腸科外科クリニック
    中国語・台湾語通訳および翻訳担当(1987年~現在)
  • 加圧トレーニングの理論と実践(中国簡体字版)の翻訳者
    ・講談社サイエンティフィック出版、2007年5月発行
    ・中国簡体字版、2010年7月初版

診療時間

Hours

受付時間
9:00〜13:00
14:00〜18:00
               

休診日:土曜午後・日曜・祝日
漢方診療:楊先生(毎週水曜のみ)
受付は、8:45〜12:30 13:45〜17:30まで。
お電話でのお問い合わせは、診療時間内(お昼休み時間外)にお願い致します。

アクセス

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住所
〒170-6007
東京都豊島区東池袋3-1-1 サンシャイン60ビル7階
電話番号
03-3988-5700
最寄駅
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